正直「宗教」というタイトルに、手に取るのを若干躊躇しました。。
一方で、怖いもの見たさで宗教とはなんなのか、読んでみたい気持ちもありました。
ニュースで目にする世界の紛争は、少なからず宗教が関係しています。
ニュースではその背景を知ってる前提なのか、その根本の細かな説明がされません。
なぜイスラム教同士で争うのか、カトリックとプロテスタントは何が違うのか。
また別の視点として、近年、海外からの旅行客が増えたり、会社生活もグローバル化になったりと、様々な背景を持つ方々が増えてきているので、知っておくべき知識かと思っていました。
「グローバルに世界とつながるための宗教入門」
世界と日本では、宗教についての考え方に大きな違いがあります。なかには「宗教が一番重要だ」と考えている国もあります。現代を生きる私たち、グローバルに世界とつながる私たちは、もはや宗教と無縁ではいられません。インバウンドで、日本には世界中から多くの外国人が訪れています。実に多様な宗教観を持った人たちが来ているのです。無用なトラブルを避けるためにも、まずは宗教の基礎基本を知っておきましょう。
裏表紙より
本屋パトロールをしている中で、たまたま目にしたこの本。
「池上解説」で非常にわかりやすかったので、ご紹介したいと思います
基本情報

| タイトル | 20歳の自分に教えたい 宗教のきほん |
| 著者 | 池上 彰 |
| 出版社 | SBクリエイティブ株式会社 |
| ページ数 | 250ページ |
| 出版年月日 | 2026年 3月15日 |
| 定価 | 1000円(税別) |
目次一覧
| はじめに -グローバルに世界とつながるための宗教入門- | |
| 序章 | 常識として知っておきたい 世界三大宗教と日本の宗教 |
| 第1章 | 切手も切り離せない 政治と宗教 |
| 第2章 | 宗教法人とは何か? 宗教団体が抱える問題 |
| 第3章 | 教養として知っておきたい キリスト教 |
| 第4章 | いまさら聞けない 仏教のきほん |
| 第5章 | 知らないではすまされない イスラム教 |
| 第6章 | 日本人として知っておきたい 神道と天皇の関係 |
感想
キリスト教について
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は、信じる神様が一緒ということは驚きでした。
なんとなくユダヤ教とキリスト教は似てるのかなぁ、、とは思ってはいて、イスラム教は別という認識でした。前者はイエス・キリストが神、後者はアッラーが神、と。
アメリカ大統領トランプ氏がエルサレムに関与する意味が分かった気がしました。
新約聖書・旧約聖書の意味も解説されていて、なるほどな。。と。
ホテルに宿泊した際に引き出しにバイブルが置いてある意味もわかりました。
イスラム教について
ニュースで流れる中東での争いのイメージもあって、
- 中東で広まっている宗教
- スンニ派とシーア派は仲が悪い
- ジハード、聖戦
- 毎日5回くらいお祈りする
- 断食・ラマダンをする
というイメージがあり、なんとなく怖い人たちという印象がありました。
ニュースは戦闘の映像とその現状の報告しか流さないですからね。。
ただ、普通に日々を穏やかに過ごす人が大半で、一部の過大解釈をする人がいて、これが争いを生んでしまう、これをニュースが大々的に報道している、、、、のかなと思いました。
イスラム教とはこういう宗教だよ、というわかりやすい解説が書かれていました。
日本人の宗教観
日本人の大半は「無宗教」と言っていますが、ではなぜ、
- 年始に神社やお寺に初詣に行くのは?
- お守りや御神籤をひくのは?
- 建物を建てる前、地鎮祭をするのは?
- 祭りで御神輿を担ぐのは?
- ひな祭り・端午の節句・七五三をするのは・?
- 亡くなったら葬儀をするのは?
。。。などなど、神様・仏様に祈るのでしょうか。
「宗教」と聞くと「なんかヤバそう」「危険」のイメージが、なぜ付いてしまったのでしょうか。
日本人にとって、「神社・お寺」と「宗教」は紐づかなくなっているのかもしれません。
改めて考えると、神社やお寺は宗教施設ではあるものの、あまりに生活に根付き、日常に溶け込んでいるため「宗教」という捉え方をしていないのかも、と思いました。
実は神社やお寺は、コンビニよりも多いとのこと。
「神様はただひとつ」の一神教の国の方から見たら、「あらゆるところに神様は宿る。八百万の神」の考え方は理解し難い考えかもしれません。
日本人はものを大事にする、丁寧に扱う。ここに繋がるのかと思いました。
靖国神社について
毎年終戦記念日になると報道される、靖国神社の参拝。
なぜ報道のネタになるのか。
そもそもなぜA級戦犯が合祀されているのか。
終戦直後の人々の声・意識が影響されているとは驚きでした。これについても解説されていました。
あとがき
私の父は大工だったこともあり、新築の際は「建前」という、地鎮祭をしたり、張ったばかりの屋根からお餅を撒くような儀式をしたり、なにかことあるごとに神棚にお供えをするなど、神道行事を大事にしていました。
それを見てきたから、という訳ではないですが、無意識的に八百万の神を気に掛けている気がします。
日本に興味があるアメリカ人に、「神社というところに行った。なぜあんなに小さい建物がたくさんある?」「周辺の小さい路地で、小型の石の銅像をよく見かける。あれは何?」という質問をされたことがあります。
日本人なのに、あることが当たり前すぎて意識することもなく、また説明できないことに気づき、もっと日本の文化、風習、宗教観を知っておくべきだなと感じました。
特に外国のかたと仕事をする機会が多いかた。英語の勉強も必要ではありますが、相手を理解するという意味では、こういった宗教感を知っているのと知らないのとでは、会話をする際の意識が全然違うなぁ、、と思います。
またオススメしたい本がありましたら、紹介しようと思います。
ご参考になれば嬉しいです^-^

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